【続】スコッチグレイン OPS-2001 | Scotchgrain OPS-2001

スコッチグレイン オデッサ916BLと同じ木型である、OPS-2001の続編。
こちらの通算登板回数は前回の23回から59回になった。
ラバーソールのため曇り空でも躊躇することがなく、結果としてオデッサよりも回数が増えたようだ。


もっともこのモデル、購入したお店ではもう見つからない。
百貨店でヒロカワ製靴の販売方針が変わるという話を耳にしたが、それが現実になったのかもしれない。
いずれにしてもオデッサと同じ木型で同じデザイン、ラバーソール、国産カーフ(だったと思う)というのがこの靴の特徴である。

印象は1年前から変わっていない。
あれから手に入れた靴も増えたので、それなりに革質の違いもわかるようになったと(自分では)思っているが、それに照らし合わせると「上質というほどではないが悪くはない、あまり気を使わなくてもよい革」という印象になるだろうか。

ただ、手入れをしていると左と右で革質が若干異なることに気がついた。
左は革質がやや劣る気がするものの艶やかで、右はその逆である。
写真では伝わりにくいし、他人が見ても気がつくことはないのだが。


シューレースはオデッサと同じく、スコッチグレインの純正石目柄レースに交換。


つま先は、実験的にラバーソールへの自作ゴムあてを施している。
例によってつま先の減りが激しいので、少しでも緩やかにならないかとノンスリップシートをボンドで貼り付けてみたものである。
これでソールに限界がきたときにつま先の摩耗がウェルトに達していないという、個人的に理想とする減り方になってくれればと思っている。


全体的にヘタった感じもなく、まだまだこれからといったところ。
お手入れは4~5回履く度にクレム1925を入れている。

履き心地であるが、当初感じていた痛みは全く無くなった。
前敷は入れてないがレザーソールのオデッサよりも返りがよい分、踵の抜けもあまり気にならない。
心情的には微妙ではあるが、オデッサよりこちらの方が扱いやすいのは事実である。
とはいえ革質の差は歴然としており、左のオデッサの方が圧倒的に肌理が細かい。


木型と私の足の相性から「ガンガン履けるかどうか」という観点からは「まずまず」という答えになってしまうが、価格、品質、扱いやすさのバランスは決して悪くないと思っている。
きちんと手入れさえしていればどこへ履いていっても恥ずかしくない靴だし、ラバーソールゆえの気楽さもある。
私の中での位置づけは「曇天用の靴」となってしまっているが、これからも大事に履き続けようと思っている。

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