使える?100円ショップの靴用品たち
100円ショップをさまよっていると、靴のお手入れに使えそうなものが多数ある。
ただでさえ散財しがちな靴用品であるが、100円ショップだといっそう財布の紐が緩みがちである。
そんな中でついつい買ってしまったものたちを少し紹介してみる。
使いかけのものもあり、写真は少々見苦しいものもあるがご容赦を。
まずは何度か紹介した靴底用ノンスリップシート。
物によっては補修材という位置づけのこともある。
本来の滑り止めとして使ったことはないが、つま先の摩耗抑制に使うには効果を感じている。
ただ、いずれの場合も両面テープの粘着力は不足していると思う。
おすすめ度は高。
次にスポンジをストッキング素材でくるんだという靴磨き。
このまま磨いてもまあ悪くないかな、といったレベルであるが、本領発揮?はさらにストッキングをかぶせたこの状態。
提供元の嫁さんが上質だというこのストッキング、肌理が細かく靴を磨くととても艶が出るのだが、丸めるだけでは磨きにくい。
そこでこのスポンジにかぶせてやると、とたんに磨きやすくなる。
山羊毛ブラシよりも上質なクロスよりも、こちらの方が艶が出るのでおすすめである。
ベースとなるスポンジは、ただの台所用でいいような気がしないでもないが、形状・硬さともに適切な製品である。
おすすめ度は、高。
次はおなじみペネトレイトブラシ。
まさか100円ショップであるとは思わず、見つけたときはまとめ買いしてしまった。
やや毛が抜けがちで質が高いとは言い難いが、この価格なら文句はないし十分に使える。
上面が平らなため、作業中に仮置きしやすいところもポイントが高い。
おすすめ度は、文句なしの高。
次はシェービングブラシ。
毛先をカットしてペネトレイトブラシとして使うのがいいらしいが、本来のペネトレイトブラシを発見してしまったため。今はわざわざ買う必要がなくなった。
使いどころとしては、アッパーとコバの隙間を掃除するくらいか。
毛が長いため、その用途であれば馬毛ブラシよりも適している。
おすすめ度は、低~中くらいかな。
次は馬毛ブラシ。
毛の長さ・質は悪くないのだが、この形状では小さすぎて使いにくい。
おすすめ度は、低。
馬毛があれば豚毛もある。
実はまだ未使用なので評価はできないのだが、見た感じからあまり使いやすくはなさそうである(ならばなぜ買ったのか・・・と我ながら思ってしまうのだが)。
毛が短いことと、握りにくそうな形状からそう判断しているが、この価格だし割り切って使うには問題なさそうではある。
ただ、豚毛ブラシはクリームを塗ったあとで均すためにある程度力を入れて磨きこむものなので、握りにくい形状だとストレスが溜まってしまう。
なので使用頻度が高いであろう黒クリーム用にはおすすめできないが、たまにしか使わないクリーム用ならばよいかもしれない。
おすすめ度は、中の予想。
次は靴みがきクロス。
普及品・高級品と比べてしまうと、素材や造りで見劣りしてしまうのは避けられない。
ペラペラなため耐久性が低いのも難点である。
ただ、それでもこの価格なら許されるであろう。
スポンジストッキングよりも細かい場所が磨きやすいので、これで磨いたあとスポンジストッキングで仕上げる、という使い方がよさそうである。
おすすめ度は、少し甘いが高。
最後に、集合写真?に入れ忘れていたハーフインソール。
比較的厚みがあり、クッション性は高い。
耐久性はあまり高くないが、試しに使ってみるには悪くない製品だと思う。
裏技・・・というほどでもないが、シューツリーを入れたときに甲のフィット感が足りない場合、このインソールをいれて底上げするという使い方もある。
おすすめ度は、中。
ざっと紹介したが、どれも「この価格なら」というレベルであるし、おすすめ度も価格を考慮したものである。
また言うまでもなく100円ショップの製品は品質のばらつきが大きいため、使い物にならなくてもまあいいか、という割り切りは必要になる。
個人的にも道具や工具には比較的こだわる性格なので、あまり本気で使うことはないのだが、試しに使ってみる程度であれば十分に楽しめるものもあるし、それをきっかけによりよい製品を求めることもある。
例えば履き慣らし中の靴にやられて、指にタコができてしまうことがある。
そこで100円ショップで魚の目カッターを買ってきて処置すると、とてもすっきりして快適になるが、それをきっかけに高級品を買い求めるとその違いに感動してしまう。
だが高級品のよさは100円ショップの製品で試したからわかることであり、最初から高級な魚の目カッターを買うのは「使い物にならないかもしれない」と躊躇してしまうであろう。
様々なカテゴリーの製品について的確に導いてくれる人がいない限り、100円ショップでいろいろ試してみるというのは悪くないし、むしろ楽しいことでもある。
***
ちなみにこのエントリーを書こうと思ったきっかけは、靴の手入れの知識がない(教えてくれる人もいない)部下に、お手入れ用品をプレゼントしたことでした。
自分が使わなくなった靴用品だけでは足りないものを100円ショップで補ったわけです。
これを機に、少しでも靴の手入れに興味を持ってくれるとよいのですが・・・。
***
コメント
コメントを投稿