シェットランドフォックス インバネス 007FSF | ShetlandFox INVERNESS 007FSF

リーガル 02PRでプレーントゥが気に入って、次に選んだのがシェットランドフォックスのインバネス。
アノネイのボカルー、レザーソールでシェットランドの中ではスタンダードなモデル。

購入前に外羽根ストレートチップの3031SFを試着させてもらったところ、サイズ7でややきつめだがちょうどよくなりそうなサイズ感、内羽根ストレートチップの3029SFでも同じだったのだが、本命のプレーントゥ007FSFだとなぜか6・1/2が同様のサイズ感で、7にするべきなのか悩んだ。
沈み込みと伸びを考慮して6・1/2を選んだが、多分正解だったと思う。
このプレーントゥは後から追加されたモデルなので、型番の連続性がないモデルたちとは微妙に違うのかもしれないし、単なる個体差なのかもしれない。
いずれにしても靴は必ず試着するべし、ということなのだろう。



ギリギリのサイジングということもあり、プリメンテは入念に行った。
定番のデリケートクリームを内外に塗り、さらに内側にコロニルシュプリームクリーム、外側にアニリンカーフクリームを塗ってから室内で当分の間履き慣らした。
ただ履いているだけでもだんだんと馴染んでくるのが気持ちいい。
数日間かけて慣らしたら、履きおろす前にハーフラバーを貼ってもらった。


写真は当分履いた後なので、ヒールをコンチネンタルでリペア、トゥをゴムあて(+自作ノンスリップシート)している。
シューレースは蜜蝋たっぷりでいい感じなのだが滑りが悪く、羽根が開きにくいので当分の間はリーガル純正に交換していた。

かなりタイトだったので履きおろしはドキドキだったが、むしろタイトフィットがとても快適だった。土踏まずのフィット感、踵のおさまりがとても気持ちよく、ヒールのクッションもよく感じられる。
若干小指にかかる圧力が気になったが、初日から思いのほか快適だった。

ところが15回程度履いたころから、親指の付け根あたりが猛烈に痛くなってきた。
いわゆる「靴に噛まれる」というやつであるが、どうにも痛いのでブートブラックのリッチモイスチャーを大量に塗ってみた。
ベタベタ感が当分残ったが、ブラシ~入念な乾拭きを1週間毎日繰り返し、ベタベタが解消されてから履くと、噛まれも解消されてすっかり快適になった。
その後もまったく問題はなく、35回程度履いた現在もやや小指側がタイトではあるが履き心地はすこぶるよい。


ツリーはスレイプニル・トラディショナルの39を入れている。
当初はキングヤードの39だったが、甲が低く踵も細いので(ただし幅は広くぴったりフィットする)スレイプニルに交換した(余談だが当初スレイプニル・ヨーロピアンを購入したものの入らず失敗、トラディショナルに交換してもらっている。ハッピーバリューさんの対応は非常によかったです)。


右にキングヤードを入れるとこうなる。
スレイプニルでも若干甲が緩いが、キングヤードはもっと緩く、皺が伸びていないのがわかる。


上で少し触れた自作ノンスリップ。
私の歩き方が悪いのかつま先が猛烈に削れるので、ビブラムハーフラバーのつま先があっという間にすり減りゴムあてしてもらったのだが、今後が心配なので貼ってみた。
詳しくは別で触れようと思うが、100円ショップの滑り止めをカットして貼り付けているだけである。コツは標準の両面テープは使用せず剥がしてしまい、強力なものを使う(もしくはボンドを使う)こと、カットは大まかでよいが尖った箇所があるとそこから剥がれるので面取りすること、貼り付け前にアルコールでしっかり脱脂しておくこと、である。
これだけで当分はつま先の摩耗を軽減することができる。
両面テープが剥がれてきたらまた貼りなおせばよいし、無くなってもまた作ればいい。


アノネイ・ボカルーの靴は初めてだったが、最初から色落ちがすごいのにびっくり。
ステインリムーバーでもデリケートクリームでも盛大に色落ちする(私のだけ?)。
そのためデリケートクリームはいつものモゥブレイではなく、より水分が少ないサフィールを使うことが多い。
ステインリムーバーは、コットンにつけて軽く撫でる×2セットと決め、前のクリームが残っていても気にしないことにしている。
クリームはイングリッシュギルドのビーズリッチクリーム。
水には弱いが、個人的にはクレムよりも好みな仕上がり。

写真左側はオデッサ、右側がインバネスであるが、革質はオデッサの方がよいと感じる。
インバネスもかなり艶やかで綺麗なのだが、触感というか質感で感動するのはオデッサの方。皺の入り方はどちらも微細で不満はない。

インバネスは造りもよく、フィット感も素晴らしいので晴れの日にこれを履くのはとても気持ち良い。今後ますます馴染んでくるのがとても楽しみな靴である。

(続編はこちら

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