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パラブーツ コローレイド | Paraboot CORAUX RAID

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 色違い&ソール違い 前回紹介したコローが気に入ったため、色違い&ソール違いのコローレイドを購入してしまった。 立て続け(といっても半年近くは空いているのだが)のローファー購入には訳があって、実は履き慣らしに苦心したアドニスを手放してしまったのである。 車も時計も靴も、手放すことを前提にして購入することはしない性格なのだが、「しんどい→履かない」の悪循環に陥っていること、他の靴を履いたときにホッとしてしまう自分に気づいてしまったことで、眠らせておくくらいなら他の誰かに履いてもらったほうがいいと考えて手放してしまった。 アドニスの代用でもあるため色はアメリカを選び、ソールはレイドソールにしてみた。 サイズ感はわかっているので今回は通販で購入したが、このモデルは並行輸入されていないのか正規品で、定価だった。 アッパー部分は色が違うだけなので、大きな違いはソールのみ。 コローのときは気づかなかったが、アンラインド仕様は靴下に色が移ってしまうことがある。 しばらく履いて慣れたところ。 ツリーはアドニスの付属品であるが、サイズがやや小さくてあまり効いていない。 もっともレースで調整できないローファーなので、テンションは僅かでいいと思う。 マリンソールとレイドソールの比較 写真でもおわかりだと思うが、実際にレイドソールはかなり大きい。 コバの張り出しもこの通り。 厚みもこのくらい差がある。 こうしてみると、コローのほうがスッキリしてスマートに見える。 メンテナンス プレメンテとしては初めてレーダーオイルを使ってみた。 普段のメンテとしては、パラブーツが増えてきたのもあり、サフィールノワールのオイルドレザークリームを買ってみた。さらっとしていて扱いやすく、スムースレザーの履きおろし前メンテにも使えそう。 ビーズエイジングオイルのほどよい艶感に比べ、オイルドレザークリームはややマットな仕上がりとなる。 所感 全体的な印象はマリンソールのコローと同じだが、レイドソールは厚い分だけ足への衝撃は少なくなる。 すっきりしているのはコローだが、歩いて楽なのはコローレイド。 元々「色違いのコローでもいいけど、せっかくなら少し違ったものを」という考えだったので、その日の気分や服とのマッチングで使い分けている。 コローの所感にも書いたが、コローレイドも不思議と安

パラブーツ コロー | Paraboot CORAUX

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 夏用ローファー 春から初夏にかけて気軽に履けるローファーが欲しくて探していたのだが、またしてもパラブーツを選んでしまった。 選んだのはコロー、アヴィニョンやアドニスと違って、スペイン製でセメント製法である。 写真では色がわかりにくいが、ネイビーの白ステッチにした。 サイズは6.5、靴べらが無くても履けないことはない、というフィッティングである。 ソールはマリンソール。 それなりに滑りにくくてよい。 ロゴは刻印。 ライニングのない、アンラインド仕様となっている。 手に取って観察していると写真中央、ちょっと糸がはみ出ていたので・・・ マスキングテープで簡単に養生して、百均のライターで炙ってやった。 処理完了。 シューツリーの必要性はあまり感じないが、小さすぎて余っていたキングヤードのものを入れている。 メンテナンス 履きおろしは、最初にモゥブレイのリッチデリケートクリームを塗り、次にビーズエイジングオイルを塗った。 以後も、主にはリッチデリケートクリームで、少し乾燥した感じがしたらビーズエイジングオイルを足す、という方法にしている。 所感 ライトな感じのローファーなので、本当に気軽に履いている。 とても柔らかいので、どこが当たって痛いということもない。 唯一気になるのが、ソールが薄く柔らかいことで、親指が接地面をダイレクトに感じる点(そういうインプレを見かけないので、私だけかもしれない)。 運転もしやすいが、これを履いて一日中歩き回るとちょっと疲れがくる。 とは言っても履きやすくて形もよく、とても気に入っている。 購入したのは今年のGW前だったが、そこから秋までかなりの頻度で履いたと思う。 決して高級感のある靴ではないが、不思議と安物にも見えない。 ランスやアドニスとは全く異なるが、気軽に履けるローファーとしてはおすすめである。

パラブーツ アドニス | Paraboot ADONIS

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パラブーツのローファー  「ローファーを買おう」。 仕事に履いて行く靴は十分に揃った(揃ってしまった)が、プライベートで履く靴はあまりない、ということにある日気づいた(靴を買うための言い訳みたいだが)。 気軽に履けるものがいいなと、リーガルやジャランを試着していたところ、店員さんが「こんなのもありますよ」とこれを持ってきてくれたのが運の尽きだった。 履いた感じもしっくりくるし、質感もいい。 気がつくと、予算オーバーのパラブーツ・アドニスを購入してしまっていた(キャンペーン中だったようで、シューツリーが付いてきた)。 パラブーツのローファーというとランスが定番ではあるが、もう少しドレス寄りなのがアドニスになる。 「ローファーはキツめを選ばなくては」と、アヴィニョンだと6.5のところ、アドニスは6を選んだのだが、この判断は誤りだった・・・。 捨て寸が足りない 試着はもちろん慎重に、詳しい店員さんともよく話し合ってサイズを決めたのだが(もちろん試着では問題はなかった)、いざ履いて歩きだすとつま先に圧迫感を感じる。ただ履いているだけでは問題ないのだが、歩くときに靴が屈曲すると僅かに足が前方に滑るが、そのときにつま先が当たってしまう。 いわゆる「捨て寸が足りない」という状態である。 「おかしいなあ、試着のときは何ともなかったのに」と思いながらその日は我慢して履いたが、踵の擦れる痛み(これは革靴のよくあることなので気にしてはいない)と相まって、ちょっとこの靴に苦手意識を持ってしまった。 藁にもすがる思いでシューストレッチャーを購入してみたが、よく言われる通り縦に伸ばすのは難しいようだ。 しばらく悪戦苦闘して、靴に慣れて踵の痛みは無くなったころにお店で相談してみた。 「足が一番前にずれたときの踵の隙間は指一本以上あるので、サイズは適正だと思います。足が前にずれないよう、タンパッドを貼りましょう」 ということで、タンパッドを貼った状態でしばらく過ごしてみたが、どうも違和感が拭えない。 そこで インソール を入れてみると、これがなかなかいい感じである。 個人的にインソールは靴の中で動くのが好きではないのだが、この製品は中底に自然に密着するもので、ずれることもなく気にならない。問題はこれを入れるときつくなりすぎることで、足がむくんでくるとちょっと辛い。 今現在で24回履いているが、靴下

革靴をしっかりメンテする

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革靴をしっかりメンテ コロナ禍により在宅勤務が増え、革靴を履く機会が激減してしまった人も多いようだ。 私もいっときは在宅勤務が増えたものの3月あたりからは出勤が多くなってきたが、これからまたどうなることやら…。 履かない間は靴をメンテする必然性も薄れてしまうが、その分しっかりメンテする時間もあったので、先日行ったメンテを紹介してみる。 通常、靴のお手入れは使用前後のブラシがけと、4~5回履くごとに乳化性クリームを塗布するだけでこと足りる。 だが時には細部までケアしてやることで、ますます綺麗になるし、寿命も延びる。 写真は前回のメンテから約3ヶ月・10回程度履いたショーンハイトSH-111。 まずはいつものようにブラシをかけ、シューレースを取り外す。 アッパー 最初に、水で湿らせた布切れで全体そして細部を拭き取る。 特にウェルトとの隙間は、通常掃除しにくい箇所なので念入りに。 汚れの程度によってはステインリムーバーを軽く使い、同じ工程を行う。 ステインリムーバーは賛否わかれる製品のひとつであるが、  ・力を入れてゴシゴシ擦らない  ・何度も繰り返して使わない  ・荒い生地を使わない などに気をつけ、軽く撫でる程度に用いれば特にデメリットはないと感じている。 古いクリームが落ちてくるとついつい繰り返し使ってしまいたくなるが、多くても2~3回と決めて、まだ落ちそうでもやめる勇気が必要である。 また黒以外の靴では、より慎重に(頻度を下げて)使ったほうがよい。 ウェルト 上面を歯ブラシなどで擦り、目付に溜まった汚れを掻き出す。 日常のブラッシングで毛が当たるところではあるが、本気で掃除したいときはある程度の硬さがあったほうがいい。 その後、さらなる汚れ落としと保革のため乳化性のクリーム(ここではサフィールのレザーバームローションを用いた)をブラシに少量を取り、ウェルトおよびアッパーとの隙間に塗りこむ。 数分待って乾いたら、綺麗に拭き取っておく。 コバ コバは知らないうちにあちこちにぶつけてしまうので、自然と傷んでくる。 補色だけでもよいが、余裕があればヤスリ掛けをするとより綺麗になる。 ただしツメコバなどの場合は、形状にあった方法で行う必要がある。 ヤスリ掛けの一般論としては、対象に対して荒すぎず・細かすぎない番手で行うのが鉄則。 適切な

パラブーツ パシフィック | Paraboot PACIFIC

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 パラブーツのサンダル 季節感のない投稿になってしまい恐縮ではあるが、この夏にパラブーツ・パシフィックを購入したので紹介してみる。 夏に気軽に履く靴としてこれまで無名のサンダルを愛用していたが、ボロボロになってきたので代替品を探していた。 安いものならいくらでもあるが、どうせならちょっといいものが欲しいと思っていたところ、パラブーツにパシフィックというグルカサンダルがあることを知り、取り扱いのある百貨店に見に行くことにした。 セメント製法なのもあって手に取るととても軽く、足を入れてみるとお手軽な感じ。 グルカサンダルでもカッチリと造られている製品もあるが、このパシフィックからは重厚な感じを全く受けない。 なんとなく多少の物足らなさを覚えてしまったが、靴の醸し出す雰囲気はとてもよく、気に入ったので購入することにした。 革とサイズ パラブーツと言えばリスレザーであるが、このパシフィックにはベジタブルタンニンレザーもグレインレザーもある。私が選んだのはリスレザーの黒であるが、他にも魅力的な色があって悩ましかった。 サイズは39でも履けるが爪先に圧迫感があったので40にした(サンダルのサイズ感はデザインによっても異なるので、試着を強く推奨したい)。 圧迫感とは親指の爪を押されるような痛みで(少し陥入爪気味なのも原因であるが)、馴染むかどうか心配だったが、数回履いた後にはすっかり気にならなくなった。 踵にはParabootの刻印があるが、すでに消えかけている。 ストラップのバックルにはゴムがついているので、いちいち脱着する必要はない(靴べらがないと履きにくい程度の締め具合にしている)。 ソールはSPORTソールというらしい。 滑りにくく摩耗も穏やかなので、不満はない。 個体差でちょっと気になったのがこの部分。 グルカサンダルなので革を編んだようになっているが、右の一番前だけ革の切り方が足らず、フラットにならず端が丸まったようになっていた。 気に入らないので少しだけ革を切ってみたが完全には元に戻らず、そのうちに気にならなくなってしまった。 メンテナンス お手入れはアヴィニョンと同じく、モゥブレイのビーズエイジングオイルやコロニルのシュプリームクリームを気分によって使い分けている。 アヴィニョンも同様だが、リスレザーで光沢を出したいときはイングリッシュギルドがおすすめで、とても艶

パラブーツ アヴィニョン | Paraboot AVIGNON

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衝動買い パラブーツ・アヴィニョンを衝動買いしてしまった。 コロナ禍の前、東京出張に引っ掛けた観光の最終日に伊勢丹メンズ館で購入した。 もともとこの靴を求めていたわけではないのだが、普段あまり見かけることのない靴たちを見て舞い上がってしまったのか「せっかく来たのだから…」というノリで何か欲しくなってしまったのである(嫁さんのOKが出た…というのが一番かもしれない)。 普段はお目にかかれない靴を見て回りながら、買うなら休みの日用かなあとぼんやり考えていたところ、パラブーツに目が留まった。 実のところブランド靴には疎く「パラブーツと言ったらシャンボード」程度の知識しかなかったので、とりあえずは知名度の高いシャンボードを試着させてもらうことにした。 ところがどうやっても足に合わない。 私の足は甲が低いため、長さで合わせると甲が緩く羽根が閉じるし、サイズを落とすと捨て寸が足らずにつま先が当たってしまう。 これはどうやっても無理だなあと諦めかけていたところ、店員さんがアヴィニョンを持ってきてくれた。 スーツに合わせるつもりはなかったので、デザインはシャンボードの方が好みだったのだが、これはこれで悪くない。 履いてみると、これでもやや甲に余裕はあるものの、フィット感はシャンボードより圧倒的によい。 6、6.5、7と納得いくまで試させてもらい、6.5のリスレザー・ノワール(黒)を購入することにした。 実のところタイトな靴に慣れてくると、これでもやや緩いかなあとも思ったのだが、店員さんの「これがパラブーツのフィット感ですよ」という一言で納得してしまったのである。 アヴィニョンについて フランス本国ではシャンボードよりアヴィニョンが人気らしいが、日本では圧倒的にシャンボードだろう。 よく言われるように、シャンボードより細く薄く、ややドレッシーなデザインである。 ドレッシーと言ってもステッチは白だし緑色のタグもあるので、一般的にはスーツには不可だと思うが。 同じUチップでもモカの縫い方も切り返しも異なり、おなじみのタグも付き方が異なる。 こちらはシャンボード。 アヴィニョンはこの通り、つま先から甲にかけての形状の違いが見て取れる。 ソールはシャンボードのパラテックスソールに対し、グリフ2と